Fix with Patchwork
花柄のワンピース。今回は私物のお直しをご紹介いたします。
もともと古着で購入したものをさらに15年も着古すほど愛着のあるワンピースです。
生地の経年劣化と着用負荷によって「背中」「ショルダー」はボロボロ。身頃も所々破れがあります。まだまだこの先もこの花柄ワンピースを着続けていきたい!そんな思いからリペアを施しました。
破れた所は好きな素材を自由に組み合わせる。
「自由でいいのだ」「自由にいこう」の気持ちを心の芯にずっと持ち続けていきたいです。これが花柄ワンピースに似合うかどうかを重要にしないで、生地の棚から単純に好きな花柄のテキスタイルをセレクトしていきました。この感覚で自由なお直しがスタートします。
縫いやデザインに関しては、破れ箇所を上手に目立たないように整えていくお直しのやり方とは真逆に、目立つ目立たないは関係なく、感覚はパズルのようにピースを埋めていくやり方です。それぞれのピースが破れた穴を防ぐのみ!作り込みのデザインは無用、破れ穴の状態からピース乗せによって現れる偶然性に委ねるデザインを楽しみたいと思いました。
意図をせず赴くままに破れを好きな生地でパッチワークをするリペアを無心で行い、「自由でいこう」をピュアに感じられるものに仕上がりました。
この花柄ワンピースには「ヒッピームーブメントのフラワーチルドレン」または「大草原の小さな家」「アルプスの少女ハイジ」などが私の中にイメージがあります。そこに共通する平和や親愛。幸せな温かさに包まれたたいと思うのです。
このワンピースで屋根裏部屋の藁でできたベッドに寝転がりたい思いです。1枚のワンピースを通して、なぜ好きだと感じるのか、自分の中ではとてもシンプルな感覚が答えです。心のひだに触れる所にあるものだと今回のお直しで改めて見つめることができました。
洋服とのお付き合いはそこから感じられる事、心に何かの作用をもたらしてくれる。だから楽しみたいものです。
どうぞ心の自由に、はみ出したお直しもご参考にしてみてください。
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