ツイードJK






2パターンのチェック柄のコンビネーション、色合いと風合いが味わい深いツイード生地のジャケットのリメイクをご紹介。

元はレディースのジャケット。オーバーサイズにデザインされ、紳士服仕立てのカッティング提案されるブランドの物。細身の男性ならご着用が可能なジャケットでした。
そこにヒントを受けお気に入りの素材のジャケットは、この先はパートナーの男性への贈り物としてのサイズリメイクのご依頼をいただきました。メンズジャケットに変わります。
(画像 : 上 ) モノクロ画像ですみません。

肩幅、身幅、袖幅の横サイズは問題がなく、丈伸ばしのリメイク内容になります。着丈、袖丈を別布を組み合わせて丈伸ばしを行います。
複雑で独特の色合いの2種類のチェック生地、前身頃はカーキ系、後ろ身頃はグレー系のコンビネーション。柄のピッチも違い、それぞれが調和の取れたジャケットです。
リメイクでどのように全体をまとめていくのかが今回のポイントです。お客様の雰囲気、好み、お顔、スタイルなどからイメージを膨らませます。


前身頃、袖口はさりげなく同トーンのチェックの別生地を。
後ろ身頃は、伸ばす箇所を( 前、後ろ、左右袖口の計4箇所 になります )チェック柄、チェック柄、チェック柄、、、では野暮ったく、too muchに感じられ、チェック柄ではなく2配色の別生地を組み合わせでのラインを表した丈伸ばしを。
味わい深いツイードに現代的なアプローチをするご提案としてこの組み合わせをデザインしました。
(画像 : 下)


ツイードは本来、ゴルフ、乗馬、ハンティングなどアウトドアで着用する為に考案された生地で
英国ではツイードのジャケットを「スポーツコート」と呼ばれていました。
現代ではそのイメージから離れ、複雑な織柄、織る前に糸をさまざまな色に染め、細かい色彩の模様を入れる。加工の仕方でどんどん自由度も増しています。
そして伝統的なツイードはその良さが見直され止まる事なく引き継がれています。古く今では貴重な織機と技術から織られる生地もその一つ。伝統は革新しています。
糸から織り出されて多様性を持つ表情の豊かさ、奥深い素材はとても魅力的です。

冬物の時期も終わりに近づきました、冬季節を暖かく装う素材もファッションの楽しみです。
また来シーズンもお付き合いください。


どうぞ参考にしてみてください。













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