Remake:Snow specification military coat

ミリタリーアウターの鉄板といえばモッズコート。今回リメイクするモッズコートは降雪エリアで使用されるスノーコートです。

オリジナルはホワイト生地で製造されていますが、後染め加工が施され、また洗い込まれ味わい深い表情をみせています。機能、デザイン性を活かし、リメイクで現代を感じられるモッズコートへと形を変えます。

綺麗なAラインはボリュームたっぷり、すなわち絵を描くと例えたらキャンバスが広いこと。描きを加えられる守備範囲の広さを持ち合わせたモッズコートの変化をお楽しみください。


<デザインとディテールの追加>

グラフィックプリントの投入

カルチャーを反映したグラフィックTシャツとエコバッグを解体し、2つのグラフィックプリントを前後身頃に貼り付け。

ドローコードのレイヤード

元々、ウエスト、フード、裾に「ドローコード」は存在していますが、これはあくまでもミリタリー仕様として機能性を持たせたもの。シルエット、バランスの変化を生むことを機能的に実現するために新たに付け加えた「ドローコード」左右前身頃、両袖に合わせて4か所に配置。フラットな面からコードをぎゅーっとたくしあげればギャザーたっぷりのフォルムが現れ、さらに丈のアレンジが多様に作られます。

袖変化

最後にファスナーを用いて袖の取り外しを実施。これまで主にスプリングコートとして活躍していたアイテムですが袖を外してノースリーブに変化をさせていきます。夏のコーディネートに加えてみると着こなしの幅が大きく揺さぶられそうな、そんな予感を秘めています。

ポケットのこと

元々のフロントポケットはオーバーコートの役割で内側へのアクセスをしやすくするために貫通ポケット仕様になっています。ミリタリーの機能は横に置いておいて、現実ではコートのポケットはしっかりポケット袋がやはり欲しいものです。

大きな身頃に対してたっぷり容量を備えたポケット袋を付け加えました。街中で身軽に歩けること間違いなしです。ポケットは機能であり表面のディテールだけでは成り立たないと思うのです。さらに内袋の大きさにも深く美学と思考が宿るのです。

リメイク前とその後、大きなキャンバスで思うままに好きなグラフィックやディテール、変化の多様性を盛り込みました。

少し盛り過ぎ、やり過ぎた感は感じさせず、無理のない収りの仕上がりに着地できました。

ネイビーの爽やかさとcottonの素材感。どこかゆったりとした雰囲気のモッズコートのベースは包容力を持ち合わせていてくれたから、かもしれません。そんな包容力を味方に2way、3way、4way,,,とことん自由に軽やかにコートに風を感じて身に纏っていただきたい気分です。パーソナリティを軸にアートとカルチャーが加わった、ファッショナブルなコートに仕上がりました。

Thank you :take san

atelier rei

洋服の修理、リメイク、オーダーメイドをはじめオリジナルのウェディングドレス制作も承ります。 洋服に関することでしたら、何でもご相談ください。