atelier rei exhibition at ALBICOCCA gallery vol.3

ALBICOCCA galleryにて現在開催中のatelier rei exhibitionお届けさせていただいた「Reused textile rug」です。

すべてハンドニッティングにより作り上げています。太細、厚みが異なる様々の素材を組み合わせて、絵を描くように、素材を編み1本のラインから面を作り上げています。程よく沈み込む編地の厚みとテンションは微調整を繰り返し、しっかりとした網目は耐久性、ニット素材ならではの快適な足触りを実現しました。

オーナーのYoshimiさんより、作り手の「手」へのご興味をいただき嬉しかったです。私の仕事は全てがこの手によって生まれている、ですが当たり前のようで当たり前ではない気がします。お世辞にも綺麗な手ではなく、むしろごつごつとしています。薬指は骨折して歪みもあります。階段から滑り落ちたとき、この薬指1本が私の命を救ってくれたのです。脳、背骨、どこも負傷なしでいられたのも薬指のおかげ。目で見えるものだけでなく手の感触を大事にしています。手は強くて、繊細さもあります。針が刺さっても、ハサミで切っても何ともない。僅かな誤差も仕分けできる。頼もしい相棒です。

会期初日にVELVET THE SHOWROOMでお取り扱いされている＜Monica Castiglioni＞のリング。デザイナーMonicaの意思のあるデザイナーのリングを指につけさせてもらいました。ごつごつした指を包み込むように綺麗に見せてくれる。ほぼ指輪を付けない私にとって初めての体験でした。この指でも良いみたい、嬉しかった。

技術というものは単に上手にできることではなく、「新しい要素」「永遠のクラッシック」2つの要素を満足させるものと聞きました。そうでありたいと思い、毎日手を動かしていこう。

製作にあたり友人の作る＜Rose&Honey Shea Butter＞が欠かせない。手に潤いと良い香りが緊張をほぐして気持ちを優しくしてくれる。こういったものからも力をもらっています。

これからも自分の手を大切にしていこうと思います。

さらに、アトリエでは猫の手も借りてやっている、って噂がでたら面白いと思う。

開催期間は1月23日（日曜日）までです。

どうぞご覧にお立ち寄りくださいませ。

photo: Yoko (お花紙店　ohanashi store）