お直し -生地の裂けと擦り切れ-




とても薄手で肌さわりが良く、生地の表情の豊かさは糸ムラから表れています。この糸ムラによって肌と生地の間に空気を含み着心地の良さも備える事になります。何よりこの生地の繊細さは独特な魅力を持ち心を惹きつけられます。
主にインド大陸で生産されている手紡ぎ・手織りの布カディ(Khadi)
チャルカと言われる糸車を使って紡ぐために、手の動きにあわせてムラがおこり、それが生地に独特の風合い・手触りをもたらします。


後ろ台襟付け部分の「生地裂け」、上襟山の「擦り切れ」のお直しをご紹介いたします。
シャツの場合、一番よく表れるダメージは上襟山の「擦り切れ」です。首筋に当たる部分なので痛みやすくなります。

-内容-
●台襟付けの生地裂け部分
台襟を身頃から取り外し、ネックラインを下げて台襟に縫い込みしていきます。
ネックラインを下げることで付け寸法が長くなりますので、ぞの誤差は肩線で調整を行い、台襟に再び取り付けます。

●上襟山の擦り切れ部分
上襟を台襟から外し表裏をひっくり返します。その際、擦り切れ部分もこれ以上広がらないようにミシン刺しを施します。裏側を表襟にしてダメージのない真っ新の襟に変わります。

丁寧に織られた生地と丁寧な縫製で作り上げられた上質なシャツのお直しに携わり、いつまでも大切に着続けていきたい思いがより膨らみました。

お気に入りの大切な一枚この先も続きますように!
是非参考にしてみてください。






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