Natural dyeing

皆さま、夏休みはいかがお過ごしでしょうか。太陽が降り注ぎ、水も緑も豊かな野山に囲まれて過ごしてみたい。そんな憧れも今年はお預け、でも先日こんなにも楽しく貴重な体験をさせていただきました。ぜひお子様と一緒に夏休みの自由課題の参考になれば、と紹介させていただきますね。

「植物染め」バンドルダイ

この半年から1年くらいの間、うずうずと眺めていたある植物染めを体験してきました。

植物から煮出した液体に漬けて染める耳馴染みのある「草木染め」ではなく、植物そのものを包んで巻いて直接写し取る手法。バンドルダイやボタニカルコンタクトプリント、エコプリントとも呼ばれているものです。

染料植物を使うよりも、身近で採集した草花、ハーブ、落ち葉などの素材を使うことが醍醐味のように思います。まさに一期一会、世界に一枚だけの作品ができあがります。今回はそんな身近で採集した草花をたくさくご用意してくださったのです。素敵過ぎてこれだけで実に豊かで幸せに満たされる光景でした。

やり方にはいろいろバリエーションがあって、特にこうでなくてはというものでもなさそうです。下処理も2種類の方法を試させていただきました。驚いたのは「鉄媒染」これも身近なもの<水、鉄、酢>から手作りができるのです。

初めてのバンドルダイ、草花を並べるだけでも可愛い、どんな染め上がりになるのかは未知でしたがテクニックより素材の部分が大きい、下処理もですがどんな反応になるかはいくつか実験が必要かもしれない。それにしても植物は偉大です。自然界を思うとやはり今抱えている気候危機、このままではいけないと本気で思う。今を生きる私たちは、全ての生命の基盤のこの地球を愛して守らなければ。一個人がやれることは小さなことかもしれない、身近なことでもいいと思うのでやっていきたいと思う。例えばお買い物時の選択もとても身近なこと。何を買うかのアクションもその後の環境を作っていくからです。作り手の私も責任ある物つくりをしていきたいと、この体験を通してさらに強く心に止めました。


どの工程もとても楽しい、草花を置く時、巻きの作業も、その巻いた物の形も可笑しくて、面白くていくつか試してみたくなった。蒸し上がの鍋からは植物のスチームに包まれる幸せを。染め上げた後の草花はさらなるお役目を果たす為に発酵させるそうです。何が生まれるのだろう?!出来上がりが想像できません。どこまでも愛して止まない、偉大なる自然に感謝。

次回もまたやりたいな、ご招待くださりありがとうございました。

いつかアトリエレイでも開催できる日の計画を思っています。

atelier rei

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